■ずっと真夜中でいいのに。
FUJI ROCK FESTIVAL’19
■会場:新潟県・苗場スキー場 RED MARQUEE
■日程:2019年7月27日(土) 12:40-13:30
4月のツアーファイナル東京公演ぶり。
今回はYouTubeでライブ配信があったので、それを見た方もいることでしょう。
現地で、準備段階から”ずとまよ”のライブを観てきたので、感想を交えてその模様をレポートします。(YouTubeの配信も再配信でなんとか見れたので、詳しく書けてるんじゃないかなと思います。)
良かったら読んでみてください。
※これまで当ブログでは、”ずとまよ”を絶賛してきたつもりですが、今回は一部、批判的な内容があります。あくまで個人の主観による感想です。不快に思われる方は、そっとタブの×マークを押してください。
もっとこうあってほしいなと思ってしまったので、お付き合いいただける方は、読んでみてください。
ずっと真夜中でいいのに。 フジロック2019 ライブレポ(感想)
準備段階
”ずとまよ”の前の出演アーティストTempaleyから観ていたので、準備段階を間近で見ることができました。
Tempaleyは機材トラブルもあって少し時間が押し気味。
”ずとまよ”は、準備大変そうだから転換時間が減って大丈夫かな?とちょっと思った。
が、そんな心配は不要なほど効率的に、どんどん機材が運び込まれてくる。
秘密基地にACAねさんご来訪!生歌とともに生演奏してみましたヨイヨイ✋✇_✇#今は今で誓いは笑みで#最後は高速回転絶叫 https://t.co/zgXv6uzd4f
— Open Reel Ensemble (@ORE_theOfficial) 2019年6月7日
機材群の中で一際目立つのは、録音テープを巻いたかのようなリール。オープンリールデッキというらしい。DJ用の機材に見えるがよくはわからない。
しかしながら、彷徨い酔い温度で使われるのは、明白。これからどんなライブになるのかワクワクした。
ここまで機材について書いたけど、ACAねさんの顔を明かさないため?の徹底具合がすごかったので紹介。
吊るされていたステージセットの一部が降ろされ、薄い黒幕が取り付けられ、、
吊り上げると、こんな感じでした。
ワンマンライブではなかった対応だけど、ライブ配信があるから念入りにってことなんでしょうね。
ライブ
ステージの背景に映し出されている「ずっと真夜中でいいのに。」の文字を見ているだけでも、そのカッコ良さに期待が膨らむ。
ステージ近くから後ろを見渡す限りだと、レッドマーキーはお客さんで埋め尽くされているように見えた。
ライブは、Open Reel Ensemble のオープニングパフォーマンスからスタート。
音を流しながら、オープンリールデッキを使って、ACAねさんの「初めまして」という声のサンプリング音を変化させていた。
「初めまして」の「て」で音を止められ、「てーーーーーー」と伸びたように聞こえたり、音程が高くなったり低くなったり。
サンプリングされた声「初めて山に来ました。恥ずかしいので始めます。」が流れると、ACAねさんが白っぽい?銀色っぽい法被のような服を身に纏って登場。
サイズがかなり大きめでモコモコしているようにも見えた。めちゃくちゃ暑そうな衣装。
楽器陣はギター&バイオリン、キーボード、ベース、ドラムで、Open Reel Ensembleの3人を合わせると、合計7人だった。
フジロックの思い出1
熱かったぁ~🌬#ずっと真夜中でいいのに 。#fujirock #ずとまよ #にかさん あくび pic.twitter.com/okXEumNSyp— ACAね(ずっと真夜中でいいのに。) (@zutomayo) 2019年7月27日
1曲目:ヒューマノイド
レイラサイダ サブアッタッシャル
マラハバ マッサラーマ マダ
レイラサイダ サブアッタッシャル
マラハバ マッサラーマ マダ歌詞:「ヒューマノイド」より
この歌詞の後ブレイクして、「ずっと真夜中でいいのに。ですっ」とACAねさんが一言。お客さんから歓声が上がる。
オープニングパフォーマンスに引き続き、Open Reel Ensembleがアレンジしていた。配信で聴くと、それほど気にならないのですが、会場ではかなりアレンジの音が主張していて、曲が聴きづらいように感じました。
緊張もあってなのか、1番は歌が不安定な感じで、おや?となったけど、徐々に曲の疾走感に乗っかる突き抜ける歌声に変わっていって安心した。
ライブ前は、テンション高めだったようですが、直前にはプレッシャーを感じているみたいで、それが表れていたのかもしれませんね。
ライブ前のツイートはこちら↓↓
ずとまよきてきいて
あと一時間後 ぁー!ーーあーー!
!!!les!!!ぁ— ACAね(ずっと真夜中でいいのに。) (@zutomayo) 2019年7月27日
吐きそう
— ACAね(ずっと真夜中でいいのに。) (@zutomayo) 2019年7月27日
助けて
— ACAね(ずっと真夜中でいいのに。) (@zutomayo) 2019年7月27日
中継で吐くかも
— ACAね(ずっと真夜中でいいのに。) (@zutomayo) 2019年7月27日
こうやって、どういう気持ちでライブに臨んでいるのか、ちょっとでもわかるのもなんか良い。最初の不安定な感じを納得しちゃうし、そのアラですらライブの良さに変えてしまう気がする。
2曲目:勘が冴えて悔しいわ
Open Reel Ensembleのメンバーが捌け、この曲ではACAねさんがハンドマイクで荒ぶった感じ歌い、頭降ったり跳ねたり。。法被がすこし重たそうでした
曲が終わると、ACAねさんが自身の声のサンプラーで「あつい」「あつい」と流していた(笑)少し息切れ気味に「こんな真昼に、、”ずっと真夜中でいいのに。”で、、すみません。」と話し、法被を脱いで次の曲へ
3曲目:君がいて水になる
初のYouTubeライブのレポートでも書いたように、ACAねさんが個人的にすごく好きな曲だそうだ。フェスという限られた時間でも選曲するくらいなので相当好きなんでしょうね。
原曲やこれまで観てきたライブとは、違ったアレンジ。わかりやすい所で言うと、ギター。曲の途中とアウトロでソロを入れていた。
原曲のドラムは打ち込み感が強かったと思うのですが、これが生ドラムになっただけでも雰囲気違うな~と思いました。さらにギターが主張することで、より無機質な感じがなくなって、この曲の印象だいぶ変わりました。
全体的には調子良くなかったのかな。ゆったりしたこの曲の安定感があまり感じられなかった気がする。音のバランスがあまり良くないのか、前奏から違和感がありました。
今回、歌い方は丁寧というよりは荒々しい感じ。これはこれで感情が表れているみたいで良かった。
4曲目:マイノリティ脈絡
今回、初披露となったこの曲は迫力があり、ライブですごく映える。エメラルドグリーンっぽい色を基調とした照明が点滅し、速度感たっぷりのサビにとてもマッチしていた。ACAねさんのアグレッシブな動きで、髪が激しく乱れていた。
5曲目:眩しいDNAだけ
朝焼けのような照明の色使いがとても印象的。今までにはなかったと思いますが雰囲気を出すためかな、ACAねさんがフードをかぶって歌っていた。
6曲目:彷徨い酔い温度
Open Reel Ensembleが再び登場。オープンリールデッキを使って生演奏するので、原曲とは違う音が所々で入ってくるので、おっ!?って感じで楽しめました。
この曲のときは、淡い白い光と濃い青を基調にした照明で、夏の夜空のようなイメージっぽい。
ACAねさんも法被を着なおしていて、盆踊りみたいな振付けが可愛らしい感じ。ドラムの方がけん玉をしているのがシュールでした。
そして、「楽しい」と一言述べて次の曲へ。実際に話しているのかわからなかった。なんとなく、サンプラーっぽい
7曲目:正義
最新ミニアルバム『今は今で誓いは笑みで』の中で、個人的に1番観たかった曲。期待していただけに、ライブだとこんな感じなんだと、かなりギャップを感じた。
引き続き、Open Reel Ensembleが演奏に参加していて、アレンジが入っていた。わかりやすいのは、曲冒頭のリコーダーのような音がうねうね変化するところ。スターウォーズのR2-D2みたいな音にも聞こえた。その他にも、原曲の音の高低を変えたりと、オープンリールデッキから出る独特な音を加えていた。
こちらも配信で聴くと、それほど気にならないのですが、会場ではアレンジの音がかなり主張しているように感じたし、あまり曲の雰囲気と合っていないように思いました。原曲の雰囲気がとても好きなので、個人的には少し微妙なアレンジ。ただ、新しいことをライブに盛り込んでくれるのは、楽しみなので、これからもアレンジなどなどしてくれるのに期待です。
また、アレンジがあるかにかかわらずも、ライブは全体的に荒々しく感じた。原曲からは丁寧で繊細な印象を受ける部分も多かったのですが、だいぶイメージが変わりました。
ACAねさんの動きはかなり激しく、脚で蹴り上げるようなことをしたり、左右に跳ねていた。動きながらだからなのか、歌声は少し不安定でそれに儚さを感じた。しかし、力強さは健在。
ラストサビ前、声を振り絞るように「真昼ぅーーー!」と大きな声を出したり、「近づいて遠のいて 探り合ってみたんだ」のところを一部歌わずに、「ああぁーーーあああーーー!」と叫んでいたのが、特に気持ちの高ぶりを感じたかな。
曲が終わると、法被を脱いで再びサンプラーで「あつい」「あつい」と流し、ギターを肩にかけて次の曲へ
8曲目:秒針を噛む
これまでのワンマンでは、1曲目を飾ってきた曲だけど、今回は終盤。イントロが始まった瞬間、お客さんからは大きな歓声が上がっていた。
ここでもOpen Reel Ensembleによるアレンジがされていました。終始、カチャカチャみたいな音が鳴っているのは、う~~んって感じだったんですが、間奏のキーボードのようなフレーズがめちゃくちゃ雰囲気良い感じでした。
ギターソロの入りで歌うACAねさんのロングトーン最高。正義と比べると低めだからなのか、ライブの回数を重ねたからなのか、全体的に歌声の安定感抜群でめちゃくちゃかっこ良かった。
「最後に聴いてほしい曲歌います。」とラストは
9曲目:脳裏上のクラッカー
やっぱり最後はこの曲。Open Reel Ensembleによるアレンジでサビに音が加えられていた。これも個人的にはう~~んって感じ。視覚的には、リールを引いたり戻したりと楽しげでいいのだけど、会場だと歌が聴きづらかった。
しかしながら、何回聴いてもライブでのこの曲は最高。声量に圧倒される。曲が終わったときの歓声もすごかった。
「”ずっと真夜中でいいのに。”でした。ありがとうございました。」と一言残して、ライブは終了。
ステージを去る前に、「ずとまよ、ずとまよ」とサンプラー流してたのなんか良かった(笑)
◆Opening Ensembleから
Open Reel Ensemble の御三方
Guitar・Violin コジロー氏
Bass にかさん
Keyboard むらじゅん
Drums よっちっち最高 。。。ありがとうございました。、
— ACAね(ずっと真夜中でいいのに。) (@zutomayo) 2019年7月27日
セットリスト
- ヒューマノイド
- 勘が冴えて悔しいわ
- 君がいて水になる
- マイノリティ脈絡
- 眩しいDNAだけ
- 彷徨い酔い温度
- 正義
- 秒針を噛む
- 脳裏上のクラッカー
さいごに・・・
全9曲、約50分のステージ。”ずとまよ”としての初フェス、初休日ライブです(笑)ほとんどMCもなく、積極的に曲を披露していった感じでした。
Open Reel Ensembleのアレンジでワクワクしたんだけど、個人的には彷徨い酔い温度以外の曲では、う~~んってなってしまいました。”ずとまよ”の何か新しいことを取り入れるスタンスは好きなんですけどね。アレンジの音がかぶって歌が聴こえづらくなるのがちょっとなぁと思います。
その他、楽器陣も1st LIVEとメンバーが変わっているからなのか、曲のアレンジが違っていて、面白いなあと思いましたね。
ちょっとマイナスなことを書いてしまいましたので、不快に思われた方は申し訳ありません。でも、これは期待ゆえの正直な感想です。”ずとまよ”のこれからが楽しみでしょうがない。
それでは。
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