■今池ライブサーキットイベント
IMAIKE GO NOW 2019
■会場:今池(ちょっとだけ池下)のライブハウス10箇所
■日程:2019年3月23日(土)
名古屋今池のライブサーキットイベントに行ってきました。
イベント自体は、3月23日(土)24日(日)の2日間の開催なんですが、こういうイベントって出演アーティストがけっこうマイナー気味なんですよね。
今回は、気になるアーティストが集中していた1日目だけの参加。
1番観たかったニガミ17才が良かったのはもちろんのこと、ちょっと気になっていたsuspended 4thが激アツなライブでした。
よかったら感想などを綴ったイベントレポをどうぞ。
今池ライブサーキット「IMAIKE GO NOW 2019」 ライブレポ
toconoma
@BOTTOM LINE
拍手の中、ゆる~い感じで4人が登場。
明るく乗りやすいJackieでライブスタート。終始、石橋さんのギターのワウが目立つ。
2曲目は赤い照明に切り替わり、Vermelho do sol
激情ともいうべき演奏が繰り広げられた。ベースソロとキーボードソロ、曲中のキメがカッコ良い。
3曲目は、新曲!曲名の紹介はありませんでした。
キーボードがふわっとした空間系の音を使っていたりと、全体的に近未来感のあるサウンド。照明もカラフル。曲展開が楽しく、後半の疾走感のある感じはすごく気持ちがあがりますね。めっちゃ良いです。
MCに入り、「次のアーティストにみなさんが行ってしまう前に良い曲やって引き止めたいと思います。」という石橋さんの言葉に続いて始まったのはseesaw
しっとりとした曲調で、どの楽器の音色も際立って美しい。そして、ほんと楽器が歌っているかのようで心地がいい。
そして、明るいCICADAで雰囲気をガラッと変えて、再びMCに入る。
「あと3曲で東京戻ります。春の訪れを感じさせるような、新曲をやります。そのまま3曲ノンストップでよろしくお願いします。」からまずは新曲
タイトルは紹介なし。織りなす展開が最高にクール、お洒落でカッコ良い。矢向さんがめっちゃ笑顔で楽しそうに西川さんのソロを見てたのが印象的。
そこに続くのはorbit、ラストはrelive
reliveがはじまったときは歓声があがってましたね。終盤にブレイクがあって、石橋さんが前に乗り出して「ギター弾きます!」の言葉とともに演奏が再開ってのもめっちゃ良かった。
良い感じの盛り上がりで45分ほどのステージは締めくくられた。
◆セットリスト
- Jackie
- Vermelho do sol
- 新曲(タイトル不明)
- seesaw
- CICADA
- 新曲(タイトル不明)
- orbit
- relive
suspended 4th
@HUCK FINN
2018年の8月頃から気になっていたバンド。ストラトキャスター・シーサイドという曲で知ったのですが、明らかにポルカドットスティングレイを意識した曲名でふざけてるのかなと思ったのが第一印象。
だけど、ライブを観て思った。能力を持て余した故のおふざけ、好きな音楽を続けるための売れる音楽を作っているだけではないかと。
転換のときから自由でゆるい感じが溢れていました。そして、全員キャラが濃すぎる。ドラムのデニスさんが姿勢良すぎ、手数が多いときは真剣なのか無表情でロボットみたいだ(笑)
特にギターボーカルのワシヤマさんは、青色スウェットにコカ・コーラの赤いサンダル姿でゆるゆるでした。しかしながら、隠し切れない実力が準備段階からわかってしまう。
音出しでストラトを手に持って、ワシヤマさんが弾いたお洒落なワンフレーズ。これだけで正直”やばい!うますぎる”ってなりました。音も艶があり、響きが心地いい。すごく良い音。
渋めの歌声もカッコ良く、非の打ちどころがないなって感じました。
リハで演奏されたのはVanessa、もう1つはお洒落でエモーショナルな曲でした。曲名わからないのが残念。。
その他にもセッションやってました。次に何が起こるかわからなくて楽しい空間です。
そして、なぜかStevie WonderのIsn’t She Lovelyをやりだす。なぜかデニスさんが歌歌いだす。ドラムなのに。。もう何でもありだった。ギターソロも最高に気持ちいい。
僕はリハだけでも大満足な状態になってました。
開演時間に4人が再登場。お客さんはフロアの7割くらいを埋めるくらいで女性はほとんどいない。
ワシヤマさんが黒縁メガネを掛けていなかった。リハではつけていたけど。。やる気ありモードみたいな?(笑)
ワシヤマさんの「ゆるーくやりますので。次のとこ(アーティスト)行ってもらってもいいんで。気軽に聴いてってください。」の言葉からライブスタート。
1曲目はリハの続きから始まった。言葉もゆるいけど、1曲目がリハの続きからというゆるさでした。
続いてストラトキャスター・シーサイドが投下され、ノリノリであげていく。曲が終ったあと、物販について「メリカリで1万円で売れるCDがありますんでよかったらどうぞ。」って言ってたのが(笑)
「いつも三越前とかでやってるんですけど、路上っぽくやろうと思います。」から情熱大陸のセッションに入り、自由時間へ
それぞれのパートがソロやってたんですけど、デニスさんドラム叩かず、口でドラムの音を歌ってた(笑)
ギターソロでワシヤマさんがステージ前方に乗り出して、ピースしてたのも(笑)
フクダさんの”おれベースで何弾けばいいの?”みたいな場面もあった(笑)
この楽しさはきっとライブでないと味わえない。曲がおわると歓声があがった。
ワシヤマさんの「という感じでやっておりますわ。」という言葉からMCに入る。
「(サスフォーには)普通にやってたらつまらんわーってやつが集まってる。セッションとかジャズの精神が芽生えてしまったやつらが集まってしまったsuspended 4thというバンド。だからsuspended 4thなんだな。。。まあそんな感じですわ。」という言葉が印象的でした。
「行けるとこまで行けるところがセッションやジャムの良い所。今日一狙ってきます。」と始まったのはBetty
正直、歌がはじまるまでBettyってことに気づけなかった。セッションがめちゃめちゃ長くて全体で10分くらいあったかな。めっちゃかっこ良かった。
「こんなに楽しそうに音楽やれて羨ましいだろう。ゆるーく。冷静に熱くなれたらカッコいいよね。今日のコンセプトはそんな感じでした。」と話して、ラストはINVERSION
曲前にファズの調整をしていたのが印象的だった。曲自体もめちゃカッコ良いのだが、ここでも遊びモードに入り、途中でコード感とキーを変えて、すげー高い声で歌うみたいな挑戦をしていた。
ゆるく面白いMCに半端ないアドリブ。彼らが音楽を楽しんでいるから観てるほうも楽しくなるんだというのを体感させてくれるライブ。終演時間を5分ほどオーバーしていたが長さを感じさせない気持ちが昂る空間だった。
どのタイミングで言っていたか忘れてしまったけど面白かったので紹介します。
ライブサーキットだからライブのレベルとしては、松竹梅の竹のつもりだとワシヤマさんが話していました。ワシヤマさんとデニスさんは梅が一番上だと思ってたそうで。ワシヤマさんは梅が好きだから、梅が一番だと思っていたらしい。松は緑色ってことで、お前が一番上」とフクダさんの髪の色を見て言ってた。
自由過ぎて、ちょっと何話してるんだこの人はと思った(笑)
でも名言っぽいことも言っていた。松竹梅でいうと、
「路上とかがオレら的には松、MVは梅」
生き様が出ているようで心に残った。
◆セットリスト
- タイトル不明
- ストラトキャスター・シーサイド
- 情熱大陸(アレンジしまくりジャムセッション)
- Betty
- INVERSION
ニガミ17才
@TOKUZO
suspended 4thを観終わってから会場に向かったのもあってか、僕が到着した頃にはかなり混み合っていた。なので、全然ステージ前方に行けない。同じような人もいたのではないだろうか。
開演時間には照明が暗転し、”チク チク”という言葉が連呼されるSEが流れた。それはミニアルバム「ニガミ17才 a」収録されているAという曲。そこに合わせて岩下さんが歌いながらメンバー紹介をしていく。岩下さんの衣装は蛍光ピンクに、あくびさんのブレスレットは蛍光グリーンに光っていたのが目に入る。すでに不思議で奇妙な空間が出来上がっていた。
「ライブハウスへようこそ」の一言から披露されたのはおいしい水
繰り返し頭に残るフレーズと強烈なバンドアンサンブルで1曲目から会場を沸かせてくれる。テンションが上がったフロアから歓声が上がっていた。
間髪入れずにお次はねこ子
無音の中で岩下さんの「ねこ、にゃん、 ねこ、にゃん」が発せられたときは思わず笑ってしまった。この曲ライブでやるんだ(笑)
曲中には、あくびさんがリズムに合わせて踊りながら、ティッシュをフロアにばら撒いていた。まじで謎(笑) 岩下さんが「いつもより高いティッシュ。皆さんお持ち帰りください。」と言ってました。エリエールの贅沢保湿でしたね。
続いてゴーゴーエアロバイク
この曲は、間奏がカッコいいですね。原曲よりもライブで観ると、迫力とグルーヴをより感じます。
5曲目はただし、BGM
ドラムの小銭さんが曲の入りでミスってやり直してた(笑)
岩下さん「やめろっ何をしてんの。ここ1番カッコ良いとこなんだよ」
小銭さん「すいませんでしたー!」
ってやり取りが面白かった。
中毒性とポップさを兼ね備えていて最高です。
6曲目は町の変態
ニガミ17才の曲の中では、けっこう普通な感じの曲なんですが、タイトルとのギャップがあって爽やかすぎる。照明も青く爽やかさを演出しているようだった。
ここで来たのが化けるレコード
全員が別々の個性的なフレーズを発揮しているがすごくまとまっていると感じるこの曲。ライブで聴くとさらに癖になる。どの曲でもそうなんですが、歌ってるあくびさんがフロア側に視線を送るので、目が合ってるような感覚になる。この曲は特にその感じがつよく、やられた。
ラストはかわきもの
ZAZEN BOYSを思わせるようなノリと音使いが特徴的なこの曲。
途中で演奏を止めて岩下さんが話し出す
「この曲は5拍子なんです。積み上げてきたみなさんのノリを壊すような5拍子を今さらやるというシュールぼけでございます。」
「4拍子でも5拍子いいんですよ。ノリたくなければ座る。それが音楽ですから音を楽しめ。」
と言っていた。
その他にも、コールアンドレスポンスやリズム遊び、ジャンル遊びがあってめちゃくちゃ楽しかった。
「ワン、ツー、スリー、フォー」の掛け声でリズムを切り替えるリズム遊びでは、全員の演奏が4拍子になったり、5拍子になったり、4拍子と5拍子とごちゃ混ぜになったりとすごい楽しませてくれました。
「俺らなんでも対応できるから」と、ジャンル遊びでは、同じく「ワン、ツー、スリー、フォー」の掛け声で演奏を切り替えていました。お客さんにジャンルを決めてもらって、岩下さんが即興でブルーハーツみたいなパンクロックを歌っていた。
そして、ボサノバ風になったときは驚きましたね。普段のねっとりした歌い方とは違って、声めっちゃイケボ。
最後は「嘘つきバービーじゃなくてニガミ17才でした」って言い間違えてたのが印象的(笑)
かなりの盛り上がりの中でライブは締めくくられた。
◆セットリスト
- おいしい水
- ねこ子
- ゴーゴーエアロバイク
- ただし、BGM
- 町の変態
- 化けるレコード
- かわきもの