夏の終わりの野外音楽フェス「RUSH BALL 2018」
会場は大阪、泉大津フェニックス
今回は、20周年だからなのか初の3Days開催。出演バンドを見ると、3日間に増えて例年よりも各日、ターゲットの客層がわかりやすい感じです。
アラサーの僕には、3日目のラインナップがドンピシャでした。
ということで、最終日のみの参加ですが、よかったら感想などを綴ったのでフェスレポをどうぞ。
Contents
RUSH BALL 2018 3日目 ライブレポ
最終日のラインナップ
●メインステージ
10代後半~20代前半の頃に刺激を受けたバンドがほとんど。ギターをやってる僕はコピーとかもしていたのもいくつか。。
今でもライブに行ってるようなバンドもあって、かなり豪華なラインナップです。
大学のときの友人たちと参加したんですが、共通して見れるものが揃っていて、みんなが躊躇せず、大阪まで足を運ぶと決めましたね。
●ATMCステージ
ちょっと気になってライブを観に行ったことのあるバンドもあり、けっこう楽しみなラインナップ。
メインステージが豪華で休憩できなくなっちゃうので、少しかじる感じでライブ見てきました。
BACK HORN
去年の中津川ソーラー武道館以来なので、観るのは1年ぶりくらい
最近は明るい曲もやってるけど、音出しで岡峰さんのベースの音が邪悪だったので安心。やっぱりバックホーンはこうでなくちゃ
新曲『情景泥棒』で栄純さんがギター下ろして弾かずに踊りだしたのは笑いました。
もうひとつの新曲『Running Away』は、イントロのギターで一瞬ワンオクか?ってなった。
けど、4つ打ちのリズムでマリンバの音が入ったりして意外とかっこ良い曲だった。
新曲以外は、ここ数年のフェスではおなじみの曲ですね。
夏なのに、『冬のミルク』やったり。。。好きな曲なんだけど、選曲としてはなぞです。
『声』や『コバルトブルー』、『刃』は何度聴いてもテンションあがる。
セットリスト
- 声
- シンフォニア
- 情景泥棒
- 冬のミルク
- Running Away
- コバルトブルー
- 刃
THE PINBALLS
ピンボールズのライブを観たい衝動に駆られて、サカエスプリング2015に行った記憶があります。なので、観るのは3年ぶり
見た目とか完全にミッシェルの影響を受けてるとしか思えないバンドです。
『真夏のシューメイカー』と『片目のウィリー』をがっつり観ました。
勢いのあるギターロックで、ミッシェルよりはメロディ重視かな。特に中屋さんのギター弾いてる姿が好きなんですが、やっぱライブで観るとめちゃかっこ良い。
セットリスト
- Lightning strikes
- ママに捧ぐ
- 真夏のシューメイカー
- 片目のウィリー
- 重さのない虹
- 劇場支配人のテーマ
- 蝙蝠と聖レオンハルト
きのこ帝国
今まで、名前が「きのこ帝国」ってだけで避けてしまっていたが、一緒に来てた友人のおすすめだった。ということで観てみたら、わりと良さげでした。
知らないバンドを知ることができるのもフェスの醍醐味ですね。今までもフェスで初見してすきになったバンドがいくつもあります。
個人的には、2曲目の『クロノスタシス』が良かった。お洒落なギターフレーズ、ふわっとしたサウンドで心地よかったです。揺れながら気持ちよく聴ける。
あと気になったのが3曲目の『海と花束』 登場したときから感じた、ギターのあーちゃんさんが放つ独特の雰囲気を裏付けてくれた。シューゲイザーっぽさが溢れている。
セットリスト
- 35℃
- クロノスタシス
- 海と花束
- 疾走
- カノン
- 東京
サンボマスター
ラッシュボールは初出演のサンボマスター
何回か観たことのあるんですが、全部通して初めて観ました。
登場SEがかっこ良かった。最初気づかなかったけど、ゴダイゴの『monkey magic』でした。
とにかく山口さんの煽りで熱くさせてくれる。
1曲目『世界をかえさせておくれよ』から「葬式ですか、フェスですよね?」って観客のエンジンをかけていく。
2曲目『青春狂騒曲』で「俺ギターソロめちゃめちゃうまくてすみません」って言ってて笑いました。たしかにうまいんですけど、そうは見えないっていうギャップを本人が口にするところがめちゃ良かった。
新曲は『輝きだして走ってく』くらいであとはいつものセトリって感じですね。
ラストはやっぱ『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』
ここで語っていた「ロックンロールは全員優勝できんだ!」「週明けから秋が始まり、クソみたいな毎日がこれから始まる。 クソみたいな上司や同僚と毎日が続く。だから今笑ったこと忘れるな。クソみたいな毎日だったらライブハウスに来い!」って感じの言葉が心に突き刺さった。
生で観ないと味わえない魅力を持ってるライブバンドだ。
セットリスト
- 世界をかえさせておくれよ
- 青春狂騒曲
- ミラクルをキミとおこしたいんです
- 輝きだして走ってく
- できっこないを やらなくちゃ
- 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
EGO-WRAPPIN’
中津川ソーラー武道館2015以来なので、観るのは3年ぶり
以前観たときもそうだったけど、全体のラインナップ的に客層が合ってないのか人が少ない印象。でも、盛り上がってた。ボーカルの中納さんは、パワフルでライブってものを感じさせてくれます。
フェスでもよく演奏されているキラーチューンの『くちばしにチェリー』
けっこう古いドラマ「私立探偵 濱マイク」の主題歌で知ったんですが、その頃からずっと好きな曲です。またフェスでこの曲を聴けてテンションあがりました。
セットリスト
- BRAND NEW DAY
- くちばしにチェリー
- A Little Dance SKA
- サイコアナルシス
- GO ACTION
- サニーサイドメロディー
9mm Parabellum Bullet
興味本位で行ったルナティックフェス2015以来なので、観るのは3年ぶりかな
サポートの武田さんがいてトリプルギターの5人体制でしたが、活動休養していた滝さんが復活して、けっこう早いフレーズを弾いてたので安心しました。
初っ端の『太陽が欲しいだけ』から6曲目の『生命のワルツ』までに最新の『キャリーオン』を含め、フェスらしい盛り上がる曲で攻めまくる。
『Black Market Blues』の最後で滝さんがギター降ろして、ライブセットを登ってた。すごく楽しかった。
ラストは『The World』
初期の曲で、10年くらい前に聴いたとき、衝撃を受けた記憶がある。哀愁のあるメロディーで攻撃的なサウンドだ。アウトロのキメを演奏している姿が観れてめっちゃうれしい。かっこ良い。
セットリスト
- 太陽が欲しいだけ
- Black Market Blues
- キャリーオン
- ハートに火をつけて
- 新しい光
- 生命のワルツ
- The World
ACIDMAN
『最後の国』のSEで登場。
1曲目は『赤橙』です。原曲とは違い、アルペジオと歌から始まったので、「おお!」ってなりました。壮大で哀愁があって、やっぱり良い曲。
そこから、『FREE STAR』、『ミレニアム』と徐々に盛り上げていく。
ふっ飛ばす瞬間を見逃してしまったけど、サトマさんのキャップがいつの間にかなくなっていた。きっとアグレッシブな煽りをしていたんだと思う。
そして『ある証明』でさらに畳みかけ、会場が熱気に包まれた。
ラストナンバーは『世界が終わる夜』
「人間はいつか死んでしまう。だから1分1秒が美しくて、かけがえのないものだと思います」って感じの真面目な語りから入って、壮大なバラードで締めくくられる。
曲の終盤、もう終わってしまうって思ったとき、「1分1秒」の儚さを感じた気がした。
ちょっと5曲は短いって思ったけど、いいライブだった。
セットリスト
- 赤橙
- FREE STAR
- ミレニアム
- ある証明
- 世界が終わる夜
the band apart
20周年記念リクエストツアーぶり。今年だけで、バンアパのライブ観るのは4回目だ。
リハでちょっとだけ『coral reef』と『KATANA』を観れて、得した気分になりました。
1曲目は『higher』で木暮さんのドラムから入り、エモい感じで締めて『Castaway』へ
お洒落じゃない方のバンアパが始まった。変則リズムの独特な曲ですが、かっこ良い。とりあえず、原さんのシャウトだけでも満足、やりすぎ感あって一緒に観てた友人がめっちゃ笑ってた。
お次は、原さんのきれいな歌声から始まる。久しぶりすぎて曲名が一瞬思い出せなかったが、1stアルバムに収録されている『fool proof』だった。Bメロの掛け合いで原さんがシャウトしすぎてここでも笑った。
そして、次はRUSH BALL主催のGREENSの岩井さんのリクエストだそうだ。何だろう?と期待していたら『Still awake』
めちゃくちゃテンションあがりました。20周年記念リクエストツアーでも聴けなかったこの曲が聴けるとは。ほんとリクエストありがとうございます。この曲全部かっこいいんですが、特にテクニカルな川崎さんのギターとアウトロが最高です。ライブで観れて良かった。
そこからは代表曲『Eric. W』で盛り上げて、夜の色と照明の光が織りなす良い雰囲気の中で『夜の向こうへ』が演奏された。
ラストナンバーは『K.and his bike』
MCで「今日、はじめて見てくれた新しい友達や昔からの友達に。20周年の想い出に、この曲をやりたいと思います。」と話して、荒井さんの優しい歌声から入り、終盤は熱い演奏でステージを締めくくった。
よくライブを観に行っていて、川崎さんのギターの音が聴こえづらいなーって思うことが多かったのですが、今回のバンアパは音のバランスがかなりいいと思いました。セトリも好きな感じで、ほんとに観れて良かった。
◆面白かった原さんのMC↓
・はじめて大阪に来た頃の話の中で「大阪によだれ垂らしてたけど、たこ焼きしかうまくねーな」
・神聖かまってちゃんに向けての皮肉? 「来世はああいふうになりたい」
セットリスト
- higher
- Castaway
- fool proof
- Still awake
- Eric. W
- 夜の向こうへ
- K.and his bike
[ALEXANDROS]
以前見たのは、7年くらい前のスペシャ列伝かな。まだその頃は[
スペシャ列伝のリハで微妙なOasisのカバーを演奏していて、個人的にちょっと苦手な印象を持ったバンド。
だけど、ライブを見て、洋平さんのボーカルでもっていかれるなーと思いました。声質と高音がすごすぎで迫力あってかっこ良い。
人気があるのもうなずける感じで、チャラいから黄色い声援が多かったと思う。ステージもメインで、スペシャ列伝の頃からすると、大躍進してるんだなって思いました。
セットリスト
- Adventure
- ワタリドリ
- Starrrrrrr
- Girl A
- Mosquito Bite
- Kick&Spin
cinema staff
アレキサンドロスほど躍進していないけど、僕が大学の頃ハマっていたのはこっちのバンド。観るのは、4年ほど前の名古屋のイベントremix以来かな。
とりあえず、新曲のPVで髪伸ばしてるの知ってたけど、辻さん短髪に戻して欲しい。言いたいことはこれが1番だ。どうしてそうなってしまったのか。ぴったりサイズのTシャツとジーンズの少年みたいな辻さんがかっこ良く暴れて、そして、時には繊細なギターを弾いている雰囲気が好きだったんだけど。チャラさを目指さなくてもいいんじゃないかと思います。
ライブは、髪型を除けばかっこ良かった。僕がよくライブを観に行ってた頃、だんだんやらなくなっていた『GATE』がはじまったときはめちゃくちゃ気持ちが高ぶりました。ラストにふさわしい、ほんとに切なくてエモい曲。ストレイテナーと少しかぶってしまうから最後まで見れなかったのが心残りだ。
セットリスト
- great escape
- first song(at the terminal)
- HYPER CHANT
- into the green
- GATE
ストレイテナー
そして、20周年のフェスを締めるのは、同じく20周年のストレイテナー。
去年の中津川ソーラー武道館以来なので、1年ぶり。ホリエさんがセンターの立ち位置になってから、はじめて観るライブだ。
ホリエさんの登場挨拶で「20回目のラッシュボールの最後を飾るのは、今年結成20周年のロックバンド。俺達ロックバンっ・・・・・・・」って言い間違えて噛んでました。
「俺達ストレイテナーです」って言いたかったのでしょうが、カッコつけようとしてカッコつかない所がテナーらしい。
そこから『彩雲』でスタート。ホリエさんがアコギ持ってなかったから違う曲かと思ったらこの曲だった。しっとりしていて、めっちゃ好きな曲。
久しぶりに聴いた『REMINDER』でイントロだけでも気持ちが上がってく。
『DISCOGRAPHY』はアレンジVer.だ。ドラムセットの上で立ち上がったシンペイさんでテンション上がる。EDMチックな重たいドラムやカラフルな照明で会場がダンスホールみたいになっていた。原曲も好きだけど、このアレンジもノリが違って面白い。
新曲『Braver』でさらに攻め立てる。夜の暗がりでレーザーがきれいに飛び交い、曲の雰囲気を際立たせていた。
次はなんと『灯り』
冬の曲じゃないのかな?意外だった。ライブで観たかった曲なのでうれしい。原曲は秦 基博さんと一緒に歌っていたけど、ホリエさんのボーカルだけのパターンも良い。
そして、『シーグラス』で夏の終わりを感じさせてくれた。
ここからホリエさんのMCで、まだ神戸でやっていた頃のRUSH BALL 2003で初めてロックフェスに出演した思い出を話し、「15年が経って、ストレイテナーは結成20周年。『RUSH BALL』も20周年。お互い、もう二十歳で成人。だけど、まだまだ音楽が好きな、ロックが好きなガキみたいに、青臭くて不器用なまま、魂をぶつけ合っていきたい」とこれからへの意気込みを語っていた。
そんな言葉から、『Melodic Storm』で合唱して会場の一体感が高まり、ラストは「From Noon Till Dawn」で攻め立てて締めくくった。
メンバーが肩を組んで挨拶しようとしていると花火が上がり、メンバーと花火どっち見たらいいんだって状態になった。花火上がったから本当に終わりなんだなって思ってちょっとしょんぼり。
花火が上がっている間に、ACIDMAN、バンアパ、バックホーン、9mmのメンバーがステージ脇から登場して、言葉をかけ合っていたのが印象的だった。9mmはちょっと若いけど、ほぼ20年やってきた同世代。ともに歩んできた仲間の強い繋がりが感じられる、素敵なシーンでした。
セットリスト
- 彩雲
- REMINDER
- DISCOGRAPHY
- Braver
- 灯り
- シーグラス
- Melodic Storm
- From Noon Till Dawn
気になったものとか紹介
JOYSOUNDのカラオケ大会ブース
今までフェスで見たことなかったんですが、写真のようなブースで、カラオケ大会やってました。今回のフェス出演アーティストの曲をワンコーラス歌えるという面白い試みです。
盛り上がっている写真は取り忘れてしまったんですが、集まった人たちが、歌っている人を温かく盛り上げてくれます。
最終日ということもあり、ACIDMANの『造花が笑う』やストレイテナーの『Melodic Storm』、BACK HORNの『コバルトブルー』、サンボマスターの『世界をかえさせておくれよ』、アレクサンドロスの『ワタリドリ』などが多く歌われていました。盛り上がりやすい曲を選ぶのも大事ですね。
ACIDMAN 浦山一悟 監修 「一悟ラーメン」
この看板だけで引き寄せられてしまう。そんな人を狙って、ぼったくってくるかと思っていた。しかし・・・
めっちゃ旨かった。麺は太めですが、がっつりしすぎず、味、量ともにちょうどいい。ACIDMANファンの方は食べる価値あり。普通に食事したい方にもおすすめしたくなるラーメンです。また食べたい。
さいごに・・・
7年前のRUSH BALL 以来、2回目の参加でしたが、ほんと良いフェスでした。
台風21号の影響なのか前日から天気悪かったけど、雨具なしでなんとか過ごせたのも良かったです。
20年近くやっているバンド、20年続いているRUSH BALLどちらにも感謝です。楽しいフェスほんとにありがとうございます。これからも続いてほしい。