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レビュー

【CDレビュー】Suchmos『THE ASHTRAY』 初回盤 ライブDVD付きでお買い得!

※右のステッカーは、楽天ブックスの購入先着特典です。
数量がなくなり次第終了です。

どうも。犬のアルトです。

ライブのチケットは入手困難2018年FIFAワールドカップのテーマ曲を担当、勢いがおさまることのないSuchmos

そんな彼らが2018年6月20日にリリースしたミニアルバム『THE ASHTRAY』の初回生産限定盤を購入したので、レビューしていこうと思います。

注目するのは、Honda「VEZEL」のCM曲“808”やNHKサッカーテーマ曲“VOLT-AGE“でしょうか。個人的には、初回盤DVDがとてもアツいと思いました!
DVDには、2017年11月Zepp Tokyoで開催された「TOUR FIRST CHOICE LAST STANCE」のライブ映像が収録されています。全然チケットとれないSuchmosのライブが見れる初回盤は、お得感があります。

【CDレビュー】Suchmos『THE ASHTRAY』 初回盤

CD収録曲で1番かっこいいのは”808”だと思う

Suchmosが認知度をグッとあげた『STAY TUNE』に続いて、Honda「VEZEL」のCM曲に起用された『808』は今回のアルバム収録以前に配信限定リリースされています。『STAY TUNE』ほど爆発的な人気にはなっていなさそうですが、Suchmos好きな人はピンとくる曲なんじゃないでしょうか。

たった30秒のCMでわかる洗練されたかっこ良さ

↑ナンバープレートに注目!ホンダさん粋だな

初めてCMで聴いたとき、たった30秒だったけど、僕は「やべーかっこ良すぎ」としか思わなかった!テレビを見ていたわけじゃないのに、自然と自分の耳が流れてくる音を追いかけていた。ダンスミュージックっぽくて、全パート良さがあふれているのだが、特にベースラインが良い。Aメロだけでも十分かと思いきや、サビ直前とサビ中のベースも抜かりなくかっこいい。HSUさん、センスがあり過ぎると思います。(うまい言葉が見つかりません。語彙力なくてごめんなさい) そして、サビのギターは耳に残るおしゃれなフレーズ、それでも歌の邪魔をしない。サチモスはきっとこういう曲作ればウケるでしょってわかってるんでしょうが、その術中にまんまとハマった感じです。

フルバージョンは曲展開でワクワクする

↑1:32~2:02辺りの音源がHonda「VEZEL」のCMで使われています。

30秒でわかるかっこ良さによって高まった期待の中でフルバージョンを聴き、さらにこの曲にハマりました。理由は、曲展開のワクワク感。

2分18秒~:間奏がはじまり、一体どうなるんだろうと思わせる感じで進み
2分49秒~:キーボードが主体になりはじめる、ここの切り替わりの感じは「うぉっ」と心の中で声を出したくなる面白さ
4分05秒~:演奏がサビに戻り、ボーカルが入ってくる、MVではサチモスのロゴが表示されてなおかっこいい

前半に比べて、後半はギターが一歩引いて、キーボードの空気感が主体だと思います。同じサビでも全然違う雰囲気の広がりを醸し出していて、5分以上の曲という長さを感じさせないと思いました。単純に僕がこの曲好きすぎなだけかもしれませんが。

賛否両論の2018 NHKサッカーテーマ曲”VOLT-AGE”

2018 NHKサッカーテーマ曲起用された”VOLT-AGE”ですが、「全然盛り上がらない」「サッカーには合わない」といった批判的な声が多い印象です。

たしかにサッカーテーマ曲との相性は良くないかも

僕も初めてテレビで放送されているものを聴いたときは、「微妙な曲だな」って言う感想を持ちました。しかし、フルバージョンを聴いてみて「良いじゃん」と思ったので、なぜこの曲が「盛り上がりに欠ける」と批判されてしまうのか考えてみました。

  • 曲のアップテンポ感がなく、テンションが上がりにくい

テレビではハイライト映像などに合わせて曲の一部分が流れ、サビだけが取り上げられることが多いです。この曲はサビでテンポが遅く感じられるつくりになっているので、パッと聴くと盛り上がりを感じにくいと思います。しかも、Bメロでドラムのスネアがわかりやすくサビの倍テンポを刻んでいるのですが、サビに入ってから倍テンポ感がわかりにくいのでよけいに遅く感じると思いました。

  • 賑やかさが感じにくい

賑やかさを感じるには、音が大きい、音の種類(使われている楽器の数)が多いなどが考えられます。この曲はボーカルが声を張り上げるとか、ギターがコードをかき鳴らすわけでもなく、キーボード・DJが徐々に音を増やして盛り上げていくタイプの曲だと感じます。歴代の盛り上がると言われているテーマ曲Superfly/タマシイレボリューションなどと比較すると、パッと聴いたときに物足りなさを感じてしまうのだと思いました。  

7分を超えるフルバージョンで聴くとこの曲の良さがわかる

いろいろ批判される理由を考えてみましたが、7分を超えるこの曲は、この7分を使って徐々に盛り上がっていく曲なんだと思います。フルバージョンで全体を通して聴くとこの曲の良さが感じ取れるのだと思いました。また、ベースや空気感を演出するキーボードが盛り上がっていく要素として大切だと思います。これらの音はテレビからの出音だと聞き取りづらいと考えられるので、聴きやすいスピーカーやヘッドホンを使うとよりこの曲を楽しめるんじゃないでしょうか。

個人的に面白いと思ったのは、Bメロ→サビ→Aメロの流れで感じるテンポの変化です。サビのテンポを遅く感じさせるつくりは、サチモスが意図的にやっているのだと思います。わかりやすいアップ→ダウン→アップで「おおっそうくるのー」となりました。

テーマ曲だからウケるものをって感じではなく、サチモス自信がかっこいいと信じてるものを提示するスタンス。。媚びない感じでめっちゃ挑戦的だけどそれがまた良い。

イチオシの曲は”FUNNY GOLD”

今までになかったSuchmosのラブ・バラード

Suchmos初のラブ・バラード。歌メロも甘く、落ち着いたテンポ感で、とにかく明るく優しい曲です。肩の力を抜いて、軽やかに6人が演奏しているのが目に浮かぶような心地のいいアンサンブルで、聴きやすくてすごくポップでキャッチーな曲だなって思いました。イントロから使われているメインのギター、キーボードのシンプルなフレーズがとても印象的です。めちゃくちゃライブで見てみたいですね。今までにはなかったタイプの曲ですが、1stアルバム「THE BAY」と似た柔らかさを感じさせる曲だと思います。気になる方はぜひ聴いてみてください。

他にも今までとは違う方向性の曲

「FUNNY GOLD」の他にも、下記の2曲がこれまでとは違った方向性の曲となっていると感じました。「VOLT-AGE」のように渋いロック感があると思います。

「YOU’VE GOT THE WORLD」

「ONE DAY IN AVENUE」

要チェックですね。

初回盤ライブDVDのお得感

初回生産限定盤のみにDVDが付属しており、2017年11月Zepp Tokyoで開催された「TOUR FIRST CHOICE LAST STANCE」のライブ映像が収録されています。

約1時間のライブを収録。これだけで元が取れる。

もちろん、ライブ会場で見るほうが臨場感・迫力など全然違って良いと思いますが、今、全然チケットとれないSuchmosのライブが見れる初回盤は、お得感があります。DVDは何度も見れるっていう長所もありますから良いですね。

ワンマンライブだと2時間くらいの公演でチケットが5000円くらいなので、1時間分だと考えると2500円です。正直、初回盤の定価約3000円安すぎって思いました。

僕は楽天ブックスで購入したのですが、価格は割引されていて2656円でした。もはやDVD分しかお金払ってない気分です。

肝心の内容…良かったところ、なんだかなってところ紹介

DVDをPCにセットして、プレイヤーで表示された時間は59分04秒。引き込まれてあっという間に見終わりました。ほんとに全員がバランスよく格好良い。

  • 良かったところ

・「Burn」…CDではきれいにまとめれて迫力が抑えられていた印象だったんですが、ライブは迫力があるなって思いました。テンションあがりました。荒ぶってる感じがとても好きです。

・「DUMBO」…CDのVer.も好きなんですが、激しめの曲なのでライブだとちょっとテンポアップしてて、よりかっこ良くなる。1回静かになったあとの最後のサビに爆発感があり最高です。終盤でTAIKINGさんがギター弾かずにへんな走り方してます。

・TAIKINGさんの使用アンプがBadCatになってることに気づいた。ギターやってる方は気になるんじゃないでしょうか。めっちゃ音きれいで良いなって思いました。

  • なんだかなってところ

・「YMM」がフェードアウトして最後まで収録されてなかった。最後まで見たかった。。

・「STAY TUNE」がCDより微妙に感じてしまう。。Bメロだけ走ってる気がする。こういうこともあるのがライブだけど、YouTubeで視聴可能なライブ映像でもけっこう微妙だなって感じることがありました。ライブ会場で生で聴くとあまり気になることなく、すごくかっこ良いので、もったいない。僕が好きなので期待しすぎなのかもしれません。

・YONCEさんが「OVERSTAND」でユニフォームっぽいシャツをジーンズにインしてる姿が…ちょっと笑いました。